主役級のティートロリー。
スカンジナビアンデザインの黄金期、様々なデザイナーがティートロリーを手掛けましたが、
これほどまでに美しさと愛らしさを兼ね備えた一台は、他にない。
そう言い切ってしまえるほど、このアアルトがデザインしたmodel 900。
その大柄なサイズもさることながら、アアルト家具の象徴でもあるフィンランドバーチで組まれた
フレームにタイル、そしてラタンと異素材をマッチングさせることで生まれる豊かな表情は
部屋の主役といっても過言ではない特別なティートロリー。
無垢材では決して造る事が出来ないフレームの流麗なフォルムは、曲げと薄さという両面において
アドバンテージのある積層合板ならではのもの。
それはひとえに、無垢材での家具造りには心許なかった自国の森林資源を活かしたいという
アアルトの心と、それを生み出すべく立ち上げられた家具メーカー、artekの技術革新あってこそ。
デザイン、そしてクラフトの両面に置いて、アルヴァ アアルトでなければ生み出すことが
出来なかった一台。
そんなストーリーに（万が一！）グッとこなかったとしても、このトロリーのプロダクトとしての
完成度たるや、筆舌に尽くしがたし。
熱いものを直接置いても、濡れものだろうと微塵も気にせずガシガシ物を置けるタイルトップは
日常道具のティートロリーとして、万全の役目を果たしてくれるほか、オープンスペースの
ラタンバスケットに散らかりがちなものをささっと入れても、なぜだかサマになってしまう。
もちろん、そのゆとりのサイズゆえ、コーヒーテーブルとしての活用も◎。
一台でシーンを生んでくれるので、お部屋の家具と色味が違う…なんて心配も不要。
コンクリートむき出しの無機質な空間に置いてあったりすると、また驚くほど引き立つ。
ティートロリーという名前にとらわれず、マルチユースでお使い頂きたい魅惑の一台です。