ハンス・ウェグナーによりデザインされたイージーチェア。
とてもポピュラーなGE290と比べて、なかなか見る（座る）機会の少ないモデル。
遠目から見ると290の要素を感じるし、もう少し近づいて観察するとアームの造形は
ザ・チェア のよう。
ウェグナーらしさが随所に溢れています。、
細かな事を抜きにして腰かけると、スプリング入りのクッションは程よい反発力。
ふんわり柔らかなソファとは違い、体幹をしっかりと支えてくれるので何とも快適。
また、やっぱり比較されるであろうGE290との大きな違いは角度と高さ。
実際に腰かけるとよーく分かるのですが、290と比べると座面の位置が高く、
背と座の傾斜がとても緩やか。
そのお蔭でかがんだ姿勢からすっと座る事が出来るため、とても座りやすく、また、
立ち上がるのも容易。
若い時にこのソファを買って、おじいさん、おばあさんになるまで使っても、やっぱり快適。
デザインされた年代を考えると、きっとウェグナー自身も歳を重ねる中で、身体に負荷の少ない
快適な道具を作りたかったんだろうなぁと感じるのです。
落ち着いた色味のファブリックはストライプ柄。がっしり骨太なソファをスマートに見せてくれます。
永く使ったらきっと訪れる張替のタイミングですが、どんな生地を選ぶかでイメージもがらりと変わります。
可愛らしい雰囲気を出したければ、Dopも良し。
優しい丸みを帯びたウェグナーのチェアには、ぴったりです。
今回ファブリックは画像のもので引き継がせていただきます。コンディションは良好で
まだまだ十分お使いいただけます。張替えのタイミングがきましたらお申し付けください。