ボーエ モーエンセンが代表を務めたことでも知られるFDB（デンマーク生活協同組合連合会）。
その2代目代表として手腕を振るったポール M ヴォルザー。
スタンダードなデザインの中に、静かに光る個性を感じさせてくれる名デザイナーである彼が
解釈をして生み出したのが、こちらのエクステンションテーブル。
機構や機能性はそのままに、すっと斜めに外側へと伸びる脚部が、このテーブルに無二の
個性を与えており、その立ち姿が実に美しい一台でもあります。
デンマーク家具の代名詞とも言えるエクステンションテーブルは、国土の小さなデンマークで
限られた空間を有効に活用すべくブラッシュアップされた、生活の知恵。
その機構が当時から重宝された事は想像に難くありません。
チーク材とオーク材のコンビは、その美しいコントラストから多くのデザイナーにより愛された
もはやテッパンとも言える組み合わせですが、落ち着いた雰囲気と軽やかさを併せ持つため
合わせるインテリアを選ばない優等生でもあります。
家族四人までであれば伸ばさずとも十分なサイズですが、お友達を招いてのホームパーティーや
親戚の集まり、ちょっとPC作業や資料を広げたまま食事、なんてわがままにもエクステンションが
あれば不自由なし。
多くの機能性を持ちながら、インテリアの引き立て役にさえなってくれる。
数あるダイニングテーブルの中でも、グイッとおすすめしたい一台です。