泣く子も黙る？Yチェア。
最もポピュラーな北欧家具と言って、異論はないはず。
ハンス・ウェグナーによってデザインされてから、はや70年近く…！になるチェアですが。
古さを感じるどころか、老若男女の感性に響き続ける名作中の名作です。
デンマーク本国をはじめ多くの国々で愛されていますが、やはり日本では特別な存在のよう。
それは、木材と身近に暮らしてきた日本人の感性と、Yチェアのデザインルーツが
アジアにある事が、きっと奥深く関係しているのでしょう。
古美色とともに一種のオーラを感じるこちらのYチェアは、焼印が施された初期のタイプ。
カールハンセン社が創業からの下積み期間を終えて花開くきっかけとなった時期、そして
その時まさに世へ送り出されたものと考えると、軽やかなデザインの先に何とも言えぬ
歴史の重みすら感じてしまう。
細かな説明よりも、余計なことを考えずにじっくりと見て頂きたい。

ペーパーコードは新しく張替済です。