背面に薄っすらと残された三角形のスタンプ。
それを見つけると、毎日たくさんの家具を見ている僕らでさえ胸がときめく。
巨匠ウェグナーがデザインし、そのデザインを具現化するために選んだ工房、RY Mobler。
背面の三角スタンプは、RY Moblerで造られた証。
いきなりマニアックな視点からご案内をしてしまったけれど、、、
ウェグナーがデザインして、RY Moblerが手掛けたサイドボード。
良くないハズがありません。
ウェグナーデザインの中でも、より工芸的な要素を感じられる籐張りの扉。
その籐張りが醸し出すクラシックかつ繊細な雰囲気。
それを邪魔する事なく、すっと寄り添う経年変化し艶めくオーク材。
華美な装飾を施さなくても、こんなに美しいものが造れるんだなぁ、と。
惚れ惚れと魅入ってしまいます。
もちろん、美しさだけで終わらないのはウェグナー家具の真髄。
中はどうかと扉に手をかけると、シンプルな抽斗はさりげなく無垢材の削り込み。
質感を愉しみながら扉を開くと、閉じれば見えない内部にさえ気を抜いていないのが分かる、
美しい木目の棚板が顔を覗かせます。
配置をフレキシブルに変えられるトレーも、もちろんオーク材。
がっしりと良質な材で造られた内部は、50年以上の時を経た今も現役そのもの。
美しさと実用性、さらに堅牢性を高いレベルで兼ね備えています。
そしてデンマークでは決して多くない、高さ1メートル未満のサイドボード。
とにかく収納力が欲しい！という方には、同じくウェグナーのデザインしたRY20がお勧めですが、程良い収納力と共に、抑えられた高さのおかげで空間へ繊細かつさりげなく寄り添うRY26は
リビングの質感や空気感をより上質なものへと誘ってくれます。
このキャビネットの上に季節ごとのしつらえをして、グリーンやアートを飾ったり。
考えただけでワクワクしますね。

【詳細サイズ】
本体：W2007 D492 H791
引戸内部
左側棚：W565/389 D430 H可動式
右側抽斗：W548 D370 H25
脚：H290