FDB MOBLER社 3代目デザイナーのEjvind A. Johansson（アイヴァント ヨハンソン） デザインのJ64。

　

どこか "シンプル" "丈夫" あるいは"普通" といった概念さえ感じることの多いFDBの家具。その中で3代目のこの人、このチェアには少し挑戦的な姿勢が見え隠れします。

　

J64はいたってシンプルなスポークチェア。アルカチェアにも似たシルエットですが、スラっと伸びた脚部でセクシーな後ろ姿。

　

巨匠ボーエ・モーエンセンの影響を色濃く受けつつ、独自の感性を織り交ぜて多くの
良品を生み出したアイヴァント ヨハンソン。
このJ64もその中の一脚で、モーエンセンが長きにわたりデザインベースとしたウインザーチェアをリデザインする事で生み出されており、すこし微笑んだ口元のような、優しく左右へと弧を描く座面と、そこへ接続される10本のスピンドルが生み出す陰影。

そして、その柔らかなフォルムをまとめ上げる笠木からアームへの流れがなにより
美しく、そして愛らしさを感じさせてくれます。

　

クッションを有しない板座でありながら、高さや線の構成に工夫を施すことで驚くほど
疲れず快適な座り心地ゆえ、デスクチェアとしても、ゆとりのあるダイニングチェアと
しても、その良さを十分に楽しむことができますよ。

　

　

現在、haluta karuizawa instock showroom にて展示または保管中です。