フィン ユールの作品だろうか…?
そう思わせるほど、細部の造形にまで行き届いたデザイナーの意思がハッキリと
伝わってくる。
競技用のボートのようにソリッドなラインを描くアーム。
それが生んだ端正なフォルムを崩さず、すっと繋がるアームから脚部までのライン。
アーモンド型のオーガニックシェイプをもった貫。
それらのフレームワークから乖離せず、かつ、軽やかに一体化する背と座のシルエット。
さらに、それをノックダウン形式で成立させている点。
もちろん、艶やかにそれらを成り立たせるチーク材の質感は言わずもがなのクオリティ。
ヨーロッパの考え方でいくならば、これはラウンジチェアと呼ばれるもので、その名の
通り、リラックスの中にもちょっぴり凛とした姿勢で向き合うのにジャストフィットな一脚。
沈み込みすぎることなく、かつ、確実にサポートしてくれるクッションは、使い勝手の
犠牲を許さない北欧家具ならではのもの。
実はこういった、時にゾッとするほどクオリティの高い家具を造っていたのが意外にも
ノルウェーという国。
イングマール レリングや、シグード レッセルをはじめ、成型合板の家具イメージが強い
ノルウェーですが、流通量こそ少ないもののコツコツと造っていた無垢材のモダン家具は
ときにデンマーク家具の足元を揺るがせるのではと思うほど。
フレームワークの美しさを最大限生かすべく今回セレクトしたのは、kvadrat社が
アパレルデザイナーとして名をはせるRaf Simonsとコラボレーションして生まれた
ファブリック。
深みのあるボルドーカラーが、このチェアのシルエットとのフィッティングにより
ただならぬ色気を感じさせてくれます。
くつろぎだけでなく、彫刻のような美しさを空間にもたらしてくれる珠玉の一脚です。
イージーチェア チーク
| 型番 |
V1709013 |
| year | 1950〜60's |
|---|
| from | Norway |
|---|
| SIZE | W700 D690 H760 SH410 |
| MATERIAL | チーク |
| 送料ランク | C |
| 販売価格 |
0円(税込)
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