Hans J Wegnerがデザインし、
Johannes Hansen社が製造を担ったアームチェア「JH704」。
一見してわかる通り、フレームにはシルバーのスチールを使っていますが、同社の作ったJH701に見られるような丸いパイプ状のフレームではなく、四角く角張って、なおかつ直線的なフレームワークが特徴的。
さらには木アームも水平に取られてフラットなデザインからどことなく無骨な印象も受ける今作ですが、座面の受けにもなっているX状のフレームは脚で使われている四角いパイプに対してこちらはやや細身で丸面。
そんな一筋縄ではいかない矜持が、シンプルという一言では片付けられない独特なアクセントで存在感を放っています。
アームの木部も同じように、内側面が僅かに面取りされて丸くなっていたり、
ちょうど手のひらを置く位置にある少し広めの丸い栓。
直下に伸びるアームを固定するボルトの頭を隠す為だと思われますが、
アームの木目に対して栓の木目の向きを90°変えている所も遊び心が効いたというか、無骨さの中に隠れるユーモアのようなギャップで萌えポイントですね!
このJH704はオーソドックスなアームチェアの座面高さや角度ですが、
より幅が広く、重心が低いラウンジチェア型のJH703という兄弟のようなデザインのアイテムもございます。
張地:Kvadrat Tonus4-964