こちらはArne VodderがFrance & Sonのためにデザインしたシリーズのひとつで、1957年発表のアームチェア。
vodder作品でよく見かけるmodel.203とも似た、真鍮を使った背板の固定方法が特徴的な一台で、背板の可動が座った時の人それぞれな背中への当たりどころにフォローしてくれます。
アームのないダイニングチェアタイプもありますが、こちらはより安楽性に富んだラウンジチェアのような座り心地が特徴の1台。
正面から見た時のなんともいえない、背板の丸みと前へ伸びてくるアームのシルエットバランスはArne Vodderならではですね。
背板の素材は、布張り・革張りタイプとありますが、こちらは中でも希少なラタンタイプ。ある種 個性的な形状にも見えるチェアを、経年変化したラタン素材が軽やかな印象に変えてくれており、他に替えの効かない1台です。\