デコレーションを施されたクラシカルなデザインからモダンデザインへの移行。
そんな時代の流れを背景に生み出された数々の北欧名作たちですが、その移行期から
モダンデザイン隆盛のなかにおいても、クラシカルなデザインの要素を部分的に
取り入れられた家具たちが生み出されていました。
こちらのコーヒーテーブルもその一つで、幕板のフォルムや脚先に施された真鍮の
キャップ、棚板の仕上げなど要所要所にクラシックデザインのエッセンスが散りばめられて
おり、無駄を排するモダンデザインとのミックス具合がとても目を引く一台となっています。
そう出回ることのない小ぶりなサイズ感はまさに現代の住宅事情向きで、必要に応じ
奥行にゆとりをもたらすエクステンション機構まで備えたその実用性も魅力的。
ありがちなモダンデザインには心が動かない、そんな目の肥えた方には、余りある
新鮮な刺激をもたらしてくれるのではないでしょうか。