彫刻的なチェアの知名度が圧倒的に高いフィン ユールの家具のなかで相当に珍しい一台、
オープンシェルフ。
稀に出回るキャビネットと同じく名工房Bovirkeで製作されたこちらは、一見するといかにも
フィン ユールという曲線使いは控えめながら、面と面を合わせる木部の処理方法や、分解可能な
構造の細やかな造り込みに何かとただならぬ気配を感じさせる、何とも玄人好みの仕上がりと
なっています。
また、まるで日本の住宅事情に合わせたかのようなコンパクトサイズの奥行はアートピースを
飾り付けるのにこれ以上ないステージ。
経年で艶を増したチーク材と、深い飴色をたくわえたオーク材のコントラストが絶妙に美しく
フィン ユールの美学がシンプルな中にも息づいていることを感じさせてくれる逸品です。

棚板高さ H268 (各段共通)

※こちらはノックダウン（分解可能な）構造となっており、また、工具での組み立てや締め付けの
　ない関係で比較的揺れやすい作りとなっております。
　オリジナルを尊重し、加工や固定をせずにリペアを施しております。